クラウドサービスと賃貸マンション（近年のIT利用スタイル）
最近では、業務利用においてクラウドサービスは欠かせない存在になってるかと思います。
このクラウドサービスは言い換えますと「賃貸物件に居住する」のに似ております。
その共通点としまして、クラウドサービスには大家（オーナー）さんがいます。
借りた部屋の玄関には通常「表札」を設置すると思いますが、こうすることで郵便物などがエラーなく配送されます。
仮に、表札がかかってなかったら？
郵便物の送り主を確認することができず、本当にこの部屋に住んでいる人は本人なの？
変な詐欺の事務所なんじゃない？
クラウド利用でこういった事態を防ぐため、SPFやDKIM、DMARCがございます。
大手メールサービスプロバイダーがメールポリシーを更新
2024年2月、大家さんにあたるGoogleやYahooなどの大手メールサービスプロバイダーがメールポリシーを更新しました。これにより、ビジネスのメール送信において新たな課題が生じています。
考えられる影響範囲は以下のとおりです。
- メール
- 契約している各種クラウドサービスからのメール発報
我々はこの変更を「To Google問題」などと呼んでいますが、その核心にあるのが、SPF（Sender Policy Framework）、DKIM（DomainKeys Identified Mail）、DMARC（Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance）といったメール認証技術の適用です。
SPF、DKIM、DMARCって何？
| SPF | あなたのドメイン（”example.co.jp”のような名前）から送信されるメールが許可されたサーバーからのものであることを確認するための設定です。 類似事項：賃貸マンションに大家さんではなく、居住者の表札をかける行為。 |
| DKIM | メールが改ざんされていないことを受信側が検証できるように、送信メールにデジタル署名を追加します。 類似事項：書類に実印を押印し、印鑑証明を提出する行為。 |
| DMARC | SPFとDKIMの検証結果に基づいて、受信側がどのようにメールを扱うべきかのポリシーを定めるものです。 |
これらの設定は、フィッシング詐欺やスパムメールを減らし、あなたのビジネスの信頼性を高めるために不可欠です。しかし、多くの企業や団体がまだこれらの設定を行っておらず、重要なメールがスパムフォルダに振り分けられたり、最悪の場合は受信者に届かない事態を招いています。
なぜ今、設定が必須なのか？
GoogleやYahooのポリシー変更は、メール送信のセキュリティ強化とユーザー保護を目的としています。これらの設定を施すことで、あなたのビジネスメールが信頼され、確実に届くようになります。また、ブランドの悪用を防ぎ、顧客の信頼を守ることができます。
トレンドリンク合同会社のサポート
トレンドリンク合同会社では、この「To Google問題」に対応するための支援を行っています。
たとえ送信件数が少ない企業や団体であっても、これらの設定を施すことを強くお勧めします。私たちはわずか15,000円（約100$）から、SPF、DKIM、DMARCの設定作業をサポートしており、あなたのビジネスメールが正しく送受信されるようにします。
私たちは、お客様の夢を情報技術で実現する架け橋として、DXプロデュース支援、CIO/CDO/情シス部長支援、AIツール開発支援、ITサポートなど幅広いサービスを提供しており、このような小さな設定で守れるお客様の価値を最も大切にしております。
終わりに
メールは今日でもビジネスコミュニケーションの重要な手段です。トレンドリンク合同会社は、お客様のビジネスがこの新しいメール環境でスムーズに運営されるよう支援いたします。お問い合わせは、私たちのウェブサイトまたは直接メールでどうぞ。
